雪国

川端康成の『雪国』をようやく読み終わったんですよ!てか、随分前なんだけどね…。これは、やばかった。読みやすいか読みにくいかと聞かれれば、読みにくいですね、やっぱり。短い原稿をいくつもつなげてできていると聞いたことがあるんだけれども、本当に場面転換がわかりにくくて、いつが1年目でその次の年でってのがイマイチ…。でも言葉の選び方は本当に丁寧で、繊細で美しいですね。人間の描写がやはり多いけれども、私が特に好きなところは雪の様子を「それは優しい嘘のようだった」って描いているシーン。ああ、優しい嘘か…。そのシーンの雰囲気と雪の描写とがすっごくマッチしていて、美しい場面だと思います。あとはちょっと記憶が薄れてきているのでなんとも言えないけど…。もう少し大人になってからまた読みたい作品ですね。

雪国 (新潮文庫)

雪国 (新潮文庫)