2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『月の裏側』

恩田陸の『月の裏側』。これは再読なんだけど、この続き本がハードで出てたので読みたくなってしまって。この発想がドコからでてくるのか常々不思議でたまらない。ミステリというよりは、ほとんどホラー。多聞の飄々としたキャラクターはとても好感が持てる…

 『太陽の塔』

京都が舞台の、イケてない男子大学生の妄想手記。久しぶりにこの手の文体を読んだ気がします。彼の頭の中はいつまでも大正明治って感じですね。手記の形態をとっているので、物語ではありますが、突然人物紹介が出たり、過去のエピソードが出てきたりと忙し…

 『予告された殺人の記録』

後期の授業で使うので、一足先に読んでみました。恩田陸の『ユージニア』の後にこれを読んだのはほとんど運命かもしれません。これはある男が早朝の賑やかな町で滅多刺しにされて殺された事件を追った記録になっています。『ユージニア』の「忘れられた祝祭…