2008-01-01から1年間の記事一覧

 『バスジャック』

ちょっと帯に釣られたかなぁとは思います。「とにかくすごい」なんて書いてあるから、思わず買っちゃったけど、そこまでガツンとくるものはありませんでした。短編集になっているのですが、私は1番最後の話がやっぱり好きかな。別れるってことに対して、す…

 『魔性の子』

今日1日で小野不由美の『魔性の子』を読破しました。十二国記を制覇してるので、勿論高里がなんなのかも最初からわかっています。でもその読み方ってちょっとつまらんかも、と思った。何も知らないで読んだほうがこれは、面白い気がします。そして十二国記…

 『魔王』

伊坂幸太郎の『魔王』を読破しました。“呼吸”は“魔王”よりもトントン拍子で軽く読めてよかった。これで“魔王”並みの破壊力があったら、完全ノックダウンだよ、私。 ムッソリーニとか、宮沢賢治とか昔聞いたような名前がたくさんできて、ちょっとこの本の世界…

 『白の鳥と黒の鳥』

いしいしんじやっぱりいいわ。彼のは好きを通り越して萌える。解説の人も言ってたけど、『緑の春』はかなりいいです。緑かわいい。桜もかわいい。茶がカッコイイ!!そして最後、緑と茶が抱き合ったまま倒れると緑茶になる!!!すげぇよ。この手の技法かな…

 『チルドレン』

伊坂の文は、読めば伊坂とわかるのが好きです。登場人物全てに愛嬌があって、みんな大好きになる。今回の『チルドレン』5つの短編からなる長編小説。らしい。登場人物は陣内というまあ、身勝手・我が侭・唯我独尊を絵に描いたような男を中心に登場する。彼…

 『ポーの話』

なんだこりゃって感じだった。なんか、これは小説だけでいい。実写もアニメもお呼びでないって感じ。活字だけできっちりかっちり構築されつくした世界だった。なんか、学校の教科書を久しぶりに見たような気分になりました。教科書って面白かったなぁ。 見た…

『月の裏側』

恩田陸の『月の裏側』。これは再読なんだけど、この続き本がハードで出てたので読みたくなってしまって。この発想がドコからでてくるのか常々不思議でたまらない。ミステリというよりは、ほとんどホラー。多聞の飄々としたキャラクターはとても好感が持てる…

 『太陽の塔』

京都が舞台の、イケてない男子大学生の妄想手記。久しぶりにこの手の文体を読んだ気がします。彼の頭の中はいつまでも大正明治って感じですね。手記の形態をとっているので、物語ではありますが、突然人物紹介が出たり、過去のエピソードが出てきたりと忙し…

 『予告された殺人の記録』

後期の授業で使うので、一足先に読んでみました。恩田陸の『ユージニア』の後にこれを読んだのはほとんど運命かもしれません。これはある男が早朝の賑やかな町で滅多刺しにされて殺された事件を追った記録になっています。『ユージニア』の「忘れられた祝祭…

 『うそうそ』

あいかわらずいい味だしてます。秋からのドラマめっちゃ見たいです。 今回は松兄さんが大活躍ですよ。ほんと、兄やたちと喋ってる内容が同じになってきてる…。いろいろ最終的には考えさせられる内容です。持っている人=若旦那ってけど、結局は私達のこと言…

 『ユージニア』

やっぱりミステリと言えば恩田陸だなぁ。恩田さんは著書内でいろいろ自分の考えてること言ってるところがあるので、ちょっと楽しいです。物語論とか、恋愛論とか。内容としては、昔あった大量毒殺事件のことを調査した本「忘れられた祝祭」と、その事件その…

 『オーデュボンの祈り』

早速ですが、読みました(速)私はどうやらミステリが好きなようです。手に取る本手に取る本、ことごとくミステリ。これもミステリ作品でした。「オーデュボンの祈り」というタイトルは、最後まで読めばとてもしっくりくる。それまでは、一体なんのことやら…

 『ゆめつげ』

ドンだけ本が好きなんだ、と言われそうだが、今日はもう1冊実は読んでいる。畠中恵の「ゆめつげ」だ。「しゃばけ」シリーズがとても有名な作家だ。もちろん私も読んだ。今回も例に漏れず和モノだ。この主人公はいわゆるサイキック。夢で未来を見る神社の神…

 『死神の精度』

ちょっと前に映画が話題になった、伊坂幸太郎の本。淡々とした一人称と、薄暗い雰囲気、じめじめしているけれど、どこかひんやりと透き通っているイメージ。確かに、彼には雨と犬が良く似合う。真っ黒いスーツで、彼が傘を差しながらしゃがんでいて、目の前…

 『やおろず』

最近ネット上オンリーの作家さんが好きです。商売絡んでない分、やりたい放題だし、作家さんの「好き」とか「衝動」が前面に出てる感じで。あとは気軽に交流できるのもいいですね。とゆーわけで、最近(てか、ホントは2〜3年前から)好きなのが古戸マチコ…