『六番目の小夜子』

文章は結構軽いタッチで読みやすかったです。青春ものなのでなおさらに。ついこの間まで自分も高校生だったことを考えてみると、「あーそうだよな」と思うこともしばしば。『学校』という、一種独特の空間で起こる3年ごとの恒例行事サヨコ。よくある学校の怪談話や伝説をもとに、毎回新たなサヨコが生まれる。『邪悪な第三者の介入』を私も避けるべく、あまりここでは中身の話はしないでおこうと思います。やはり恩田さんの文章にはある種の力があるように思えてなりません。春〜冬、そしてまた春へと季節がめぐり、それぞれの季節で一章がまとめられているのですが、一気に読むのは秋までが限界でした。それ以上はなんだか読んではいけないような気がして、手が止まってしまったのです。とゆーか、学校で読んでいて、そのあとに友人と会う予定があったので、このまま読み進めていったあとのテンションで会うのはやばいと判断し、自主規制。ホント、秋が終わるとどっと何かが抜け落ちたようで呆然とします。次は「図書室の海」かなぁ。これの続きの話らしいし。

六番目の小夜子 (新潮文庫)

六番目の小夜子 (新潮文庫)