『ポーの話』

なんだこりゃって感じだった。なんか、これは小説だけでいい。実写もアニメもお呼びでないって感じ。活字だけできっちりかっちり構築されつくした世界だった。なんか、学校の教科書を久しぶりに見たような気分になりました。教科書って面白かったなぁ。
見た目がかわいらしかったので、タイトル的には童話っぽい話かなぁと思ってたら全然違いました。主人公ポーの、いわゆる貴種流浪譚なんだけど、所々でかなり泣けてくる。てか、普通泣かないだろってところで私は泣けてしまったんだけど…。天気売りがね、もう、なんかツボで…。彼に関わる話はみんな泣ける。一心に何かを信じて疑わない人ってのに弱いですね。はい。もうコンパクト落としたところらへんで既に涙が…。もちろんポーに人形を投げ渡すところはガンガン泣きましたが。ああ、天気売り…。何か感想にならないなぁ。異世界トリップでもしたかのようで、なんか、話だけど、話じゃない感じでした。私としては。リアリズムかなぁと思ってたら、なんか違うし。幻想小説かなぁとも思うんだけど、よくわからん。経験が足りませんでした。

ポーの話 (新潮文庫)

ポーの話 (新潮文庫)