群盗、第七章

GWの終わりごろに、学校の課題で博物館に行かねばならなかったので、わりと近くにあるところに行ってきたんですが、展示よりも1階にある映像シアターに惹かれすぎてふらふらと入っていって、2時間くらい映画見てしまいました。今回見たのはオタール・イオセリアーニというグルジア出身の映画監督の製作した映画から、『群盗、第七章』を鑑賞してきました。1996年に製作された映画なので、独特の古い感じが非常にお気に入りです。内容は中世、旧ソ連時代、内戦時代、現代のパリと色々な時代が錯綜する群像劇で、その演出手法自体が非常に面白いものになっています。中世の王様役の人が、次の瞬間には現代パリでホームレスになっていたり、内戦時代では親友同士だった二人が旧ソ連時代には敵同士だったりと、同じキャストを使うことにより摩訶不思議で滑稽な雰囲気がかもし出されています。台詞が少なく、しかも時代も古くて外国映画と言うこともあり、じっくり鑑賞というよりは、こーゆー手法の映画もあるのねと言う感じで気軽に見ることをおススメします。映画内で使用されている音楽が、個人的には大変気に入っています。キャストたちが荒野、あるいは街角で歌う様子はとても哀愁を感じさせると共に、民族的な彼らのつながりを意識させられます。ユーモラスな映画として博物館のパンフレットには紹介されていますが、感覚が違うのか、そこまでではないと思いました。